阪神淡路大震災から31年

1月17日、阪神淡路大震災から31年。
日本で、災害を描いた絵本の出版はこの1995年から本格的に始まりました。
それは世界的に見ても最初の動きです。

近代社会を襲った大地震の現実と後悔を読み継ぐことで、護られる命は必ずあります。
防災絵本専門士として31年目にお勧めする絵本はこちらを選びました。

「やくそくするね」
(作:杉本深由起、絵:永田萠)
2002年 BL出版

小学2年生のノリコには、5年生の優しい兄・ケンイチがいます。
しかし、1月17日。新聞配達に出たケンイチは瓦礫の下敷きに…
その年の鎮魂イベントのルミナリエで、ノリコはある決意を固めます。
それは、兄の意思を引き継ぐことでした。

大切な家族の喪失という、涙なくしては読めない絵本。家族の夢を繋ごうとするノリコの姿に胸を打たれます。
一人ひとりが生きてきた証、これからもともに生きる証。
美しい永田さんの絵が、悲しみを穏やかに包み込んでくれます。
読む年代によって感じ方もまた異なる一冊です。どうかお手に取ってみてください。

BL出版

 

タイトルとURLをコピーしました