10年目の東北取材

2月末に宮城県沿岸を取材しました。

石巻、女川、南三陸、仙台市荒浜。

3月8日にInterFM・JFNの番組でも話しましたが、復興の形が大きく異なった10年だと感じています。

命を守ることに舵を切った地域、海と共存し若い街づくりを選んだ地域、白紙の地域……。

これが同じ10年なのかと感じることも。

こちらは女川。

そして、まだ高い防潮堤の工事が続く南三陸町。

高台に登らないと海は全く見えません。

地元の高齢者は「刑務所の中にいるようだ」と口にする方もいると、語り部の方から聞きました。

でも、海沿いにあるホテル観洋から観る海は本当に美しくて、海の幸もたまらないんです。

人口の多い石巻は、移住者を中心とする若い力でソフトとして面白い街づくりが進んでいます。

ハードとしては、海辺はメモリアル施設などに。まだまだ護岸工事は続いています。

そして、仙台市の荒浜。
住宅はもう建てられないため、私の影がどこまでも伸びそうなほど更地が広がります。
10年前までは、こんなにも沢山の家や生活があった場所。

コロナ禍で、建設予定だったスポーツ施設も打ち切りとなり、JRによる果樹園開発など一部を除いては開発が進んでいない……。

 

 

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