12年目の3月11日。防災絵本をご紹介します。

東日本大震災から12年目の朝。

関東地方で地震があったため、地鳴りで目が覚めました。

大きな被害が出なくて良かった…!

きょうは仙台でWorld BOSAI Forum(世界防災フォーラム)に登壇する日。

絵本で防災・災害を語り継ぐ意味について、防災絵本専門士の立場からお話しします。

所有する防災絵本の一部ですが、こんなに出版されています。

東日本大震災を描いた絵本は2023年2月末までに約70作品出されています。

中には、自費出版や被災地の小さな出版社のものも。

実話だけでなく、創作の話や原発への問題提起など多岐に渡ります。

2011〜12年はまだ少なかったのですが、2013〜14年がピークとなり、特に2014年に出版された内の半数が原発や放射能について描かれています。

その後、熊本地震や九州北部豪雨など新たに起きた災害に関する絵本も出版されました。

また、大人になった過去の災害の被災者(93年の北海道南西沖地震、95年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災など)が、語り継ぐために描いた作品もあります。

「あしたの動物園」は今年1月に出版された最も新しい防災絵本で、おすすめです!

12年目の3月11日に、こんな絵本もご紹介したいと思います。

「うみがみえます」(みやもとただお、文研出版)

海のある街に住む、震災後に生まれた男の子。

ある言葉をきっかけに、彼の前に知らない街や人が次々に現れます。

最後に出会ったのは…

悲しみも命も未来も温かく包みこむ、素晴らしい作品です。

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